片割れ屋根について解説
片割れ屋根とは?
近年新築住宅に多く採用されている屋根です。このような屋根の事を言います。
デザイン的には見た目がいいのですが、デメリットもありますので今回は解説します。
片割れ屋根のメリットとデメリットは?
メリット
・建築のコストを下げることが出来る
・デザインがカッコいい
・太陽光発電が多く付けられる
近年では人気の屋根になっております。
デザイン性が良く、緩やかな傾斜になっており、太陽光発電も取り付けることが特徴でもあり、屋根裏空間を小さくすることで建築コストを下げることにも繋がります。
デメリット
・片割れ屋根は雨漏りがしやすい
・日当たり不足で結露をしやすい
新築物件の雨漏りが起こっている75%以上が片流れ屋根が起きているというのが調査結果が出ております。
なぜ雨漏りがするのか?
強風雨時では、赤丸の2箇所の侵入ルートがあります。もっとも雨水が起こる可能性がある所です。この侵入ルートを塞ぐことで雨漏りの侵入を防ぐことができます。
片流れ屋根は、切妻屋根の2倍の長さになりますので、雨水量も2倍にもなりますのでリスクも2倍になります。
対策としては、透湿ルーフィングというものを巻くことで雨漏りの大きい原因をかなり減らすことになります。
下葺き材の上に、透湿ルーフィングを巻くだけで対策になります。
北側面による日当たり不足で起こる結露問題になります。
太陽光発電が南面になるようにしてしまう為必然的に北面に影になり結露がしやすくなったりします。
これは片割れ屋根に起こる現象になります。
結露などが起こると湿気が多くなり、含水率が上昇して、腐朽劣化が起こる可能性があります。
北面による結露対策
結露対策としては、通気を良くして透湿ルーフィングを使用することです。
小屋根に換気を多くすることで結露対策にもなります。
太陽光発電をされる場合透湿ルーフィングが出来ない可能性がありますが、そこはしっかり打ち合わせをすることが大事です。
まとめ
片割れ屋根は、近年では人気の屋根になっておりますが重大な欠点があり、対策をしないと雨漏りになる可能性が高くなります。
雨漏りは、住宅に大きなダメージを与えてしまう為しっかり業者との打ち合わせを行なって対策することが必要になってきます。
住宅をする上でしっかりこの対策をしましょう。
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