フィルムを貼るだけで99%の紫外線をカット!
波長によっては悪影響を与えないものもあり、地表に到達しないものもあります。
紫外線の特徴を書いていきます。
①UV-A
UV-A波、315nm〜400nmの波長領域であり、地表に届く紫外線のほとんどを占めております。波長が長く、雲や家の中・車の窓ガラスも透過して肌にも到達するため「生活紫外線」とも呼ばれます。UVAを浴びると、肌はゆっくりと黒くなり、シワやたるみを引き起こします。
②UV-B
波長が短いのがUV-B波。280nm〜315nmの波長領域であり、屋外での日焼けの主な原因となるため「レジャー紫外線」とも呼ばれており、たくさん浴びてしまうとすぐに赤く炎症を起こし、メラニンをつくらせ、シミや色素沈着の原因になります。
③UV-C
UVC(波長280~200nm)はオゾン層で吸収されるため、地表には届きません。しかし、その強い殺菌力を人工的に活用するため、UVCの中でも波長254nmを照射する殺菌ランプが開発され、使用されています。
フィルムにはどれも紫外線カットが付いているの?
今回は一般的なフィルムに備わっている紫外線カットの説明をさせていただきます。
基本的にはどのフィルムも粘着層があり、粘着層が紫外線を吸収する役割を持っています。上の写真を見ていただければわかるのですが、一般的なフィルムは、波長領域の300nm〜380nmまでの紫外線を99%カットするものとなっております。
これはJIS A 5759に規定される波長領域を99%カットするものとなっております。
実際にどんな影響をもたらすのか?
紫外線A波(UVA)は、紫外線B波(UVB)ほど肌に急激な変化を与えません。
紫外線に当たってすぐに肌が黒くなるというような日やけは引き起こしにくくなっているので、一見すると紫外線B波(UVB)よりも肌への影響は少ないように見えますが、近年の研究で、この紫外線A波(UVA)がシミやしわの発生に大きく関わっていることがわかってきました。
波長が長い紫外線A波(UVA)は、肌の奥深くまで到達し、じわじわと肌に様々な影響を及ぼします。
例えば、コラーゲンを変性させ、これがしわなどの原因になっていくなど、長い時間をかけ、気付かない間に肌に悪影響を及ぼしていたのです。
しかも紫外線A波(UVA)は、オゾン層を通り抜けやすく、常時、紫外線B波(UVB)の20倍以上も地上に降り注いでいます。
雲や窓ガラスを通り抜けやすいという性質を持っているので、曇りの日も日当たりの良い家の中でも対策が必要になります。
紫外線B波(UVB)は長時間の日光浴で肌が真っ赤に焼けたり、水膨れができたり。このように肌が赤くなる日やけ(サンバーン)の主な原因となるのが紫外線B波(UVB)です。
UVBはエネルギーが強く、肌表面の細胞を傷つけたり、炎症を起こすので、皮膚ガンやシミの原因になります。
ただし、波長が短い分、紫外線A波(UVA)に比べるとオゾン層や上空の雲に阻まれ、地上に到達する量は全紫外線量の約10%と少量です。
日常生活の中で、例えば日傘を使うなど、極力直射日光に当たらないように心がけることだけで、ある程度防ぐことができます。
次に物に与える影響になります。
代表的なもので言えばフローリングやクロスやソファーや本などの色落ちや劣化のことになります。
お客様のお家にお邪魔した時に窓際のソファーやクロスが色あせていたり、床やたたみが変色したり、フローリングに至っては脆くなっていたりすることをよく見かけます。
目に見えない紫外線があたるだけで、なぜ目に見える変化があるのでしょうか?
それは、紫外線が分子の結合を破壊するためです。
例えば赤色の本が色あせてくすんだピンクになるのは、紫外線が赤色を構成する分子の繋がりを破壊し、「赤色」として成り立たなくなった結果です。
床がミシ!となるのも、床の木材が紫外線によって分子レベルで破壊され、最小単位の繋がりが絶たれて脆くなった結果です。
このように紫外線は、目に見えない光のエネルギーで肌を変質させたり、形ある物を分子レベルで結合を破壊し劣化を促進させます。
こうしていつの間にか肌が日焼けしていたり、床やカーテンが色あせしたり、形あるものがボロボロになっていたります。
「いつの間にか」つまり長い時間をかけて人や物に影響を与えるためそうなる前に、紫外線の対策が必要となります。
☆紫外線対策を検討するなら窓ガラスフィルム!
まとめ
UV対策をするにあたって基本的には窓ガラスを対策する事で室内に入ってくる紫外線を99%抑えることができます。
人体に影響を与える事を防ぎ、床や壁、ソファーや家具などの日焼けや劣化を抑えることができます。
高性能のUVカットもあります。
どう違うのか?などのお話しもしていますので見ていってください。
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